CASE STUDIES
導入事例
導入事例:株式会社For A-career
「一人情シス」の問題を解決する
セキュリティソリューション
株式会社For A-careerは、2018年に設立された人材紹介を中心とする企業です。システム開発などの事業も行っており、ミッションである「挑戦を当たり前にする」の言葉通りに次々と新しい事業を起ち上げているベンチャー企業でもあります。また、子会社に広告代理事業を行うboom株式会社があります。

株式会社For A-career
- 概要
- 2018年4月5日設立 従業員数254名(※パート・アルバイトを含む)
人材紹介を中心に展開するFor A-careerは、システム開発などの事業も行っており、「挑戦を当たり前にする」をミッションに次々と、新しい事業の起ち上げを目指している。
- 対象エンドポイント数
- 約300台
- 導入製品・サービス
- Cybereason EDR / Cybereason NGAV / Cybereason MDRサービス(Managed Detection and Response = 脅威検知と対応のマネージドサービス)
人材紹介事業は個人情報を多く扱うため、セキュリティ対策が非常に重要
管理部
秋田 真宏 氏
「私がFor A-careerに入社したのは1年ほど前なのですが、当時は情報システム部署がありませんでした」と話すのは管理部の秋田氏。小学校のICT支援員という前職での実績を買われて入社しました。現在は、いわゆる「一人情シス」として東京、大阪、大分の3拠点のIT関連からセキュリティ、ヘルプデスクに至るまで幅広く担当しています。
For A-careerでは個人情報を多く扱っています。そのため、個人情報の漏洩に強い懸念があったと秋田氏はいいます。「情報漏洩は、社内外に深刻な影響を及ぼします。また、セキュリティ対策は求職者の信頼の基準の一つになり、しっかりとセキュリティ対策を構築したいと考えていました」(秋田氏)
秋田氏がFor A-careerに入社した当時のセキュリティ対策は、十分とは言えない最低限の状況でした。「そこで効果的な対策について調べていく中で、EDRを知りました。現在のマルウェアは従来のウイルス対策ソフトで100%防ぐことは難しいため、侵入を前提としてすり抜けたものを素早く検知して対応するというEDRの考え方は、目からウロコが落ちたように感じました」と秋田氏は当時を振り返ります。EDRの導入を提案した際に、上層部からは従来のウイルス対策ソフトでいいのではないか、という声があったといいます。そこで秋田氏は、サイバー攻撃手法の進化や情報窃取に至る攻撃者の経路、インシデントが発生した際の損害、既存のセキュリティ対策の限界とEDRの優位性などを、丁寧に説明しました。その結果、上層部の理解を得られて導入が決まったのです。
画面の見やすさと操作性の良さ、導入のしやすさでサイバーリーズンの製品を導入
EDR管理画面の参考
For A-careerでは2023年6月に、サイバーリーズンのEDR製品「Cybereason EDR」とMDRサービス「Cybereason MDR」、そして次世代アンチウイルス製品「Cybereason NGAV」を導入しました。「他社の製品も候補として、トライアルも実施しました。しかし、サイバーリーズンは管理コンソールの見やすさと操作性の良さ、そして導入のしやすさが圧倒的に優れていました。他社製品は日本語化が不十分であり、設定や通知の情報を得るために何回もクリックする必要がありました」と、秋田氏はサイバーリーズンを選んだ理由を挙げました。
導入は、従業員に通知してインストールしてもらい、1週間ほどでほぼ全社展開できたと秋田氏はその管理者の負担の少なさを高く評価します。他社製品はインストール時に選択肢がいくつも表示されたり、インストールしても管理画面に反映されなかったりすることもあったのです。導入後、約半年経過していますが、深刻なエラーは発生していないといいます。
社内の状況が可視化されたことで「保護されている」という大きな安心感
導入前後での変化についてうかがうと、秋田氏はまず安心感を挙げました。「ほとんどゼロからのスタートで、何か起きたら自分の責任になってしまうので、常に不安感がありました。それがサイバーリーズンの導入で、社内の状況が安全であることをいつでも確認できます。この安心感は非常に大きく、頼もしく感じています」といいます。
また、サイバーリーズンのセンサーを導入したことでシャドーITまで管理でき、正確なIT資産を把握できるようになりました。さらに、従業員の意識にも変化が現れたといいます。「ウェブサイトやメールに関して『怪しい気がするけど大丈夫ですか?』と聞かれることが増えました。セキュリティへの意識が確実に向上していると思います」と秋田氏。セキュリティ教育にも注力しており、社員向けの講座も開始しています。そこでは、サイバーリーズンのナレッジベース「The Nest」も参考にしているといいます。「サイバーリーズンの導入で、有効性の高いセキュリティ対策を構築でき、作業負荷が大幅に減りましたので、社内のITリテラシー向上のための施策を充実させていきたいと思います」(秋田氏)
Reason Why
- 状況を把握しやすく操作性の高い管理コンソール
- シャドーITを含め社内のIT資産を把握
- 従業員のセキュリティ意識が向上
Q&A
EDRの導入効果について経営陣にはどう説明されましたか?
サイバー攻撃状況やリスクの大きさ、被害を受けた際の影響(損害額など)既存のセキュリティ対策の限界とEDRの優位性について説明しました。
ほかにどのような製品との比較検討を行いましたか?
他社のEDR製品はトライアルも行いましたが、導入に苦戦し、操作のしやすさや画面の見やすさからサイバーリーズンを選びました。
今後サイバーリーズンに期待することはありますか?
攻撃対象領域が広がっていることから、モバイルデバイス向けのセキュリティ検知・対応が可能なCybereason MTDを試したいですね。
課題と導入の効果
- Beforeセキュリティ対策が不十分な状態だった
- After万一アンチウイルスをすり抜けてもEDRで検知、対応が可能になった
- Before個人情報を扱う上で対策に不安があった
- After社内のデバイスを正しく把握でき、運用負荷も大幅に削減できた
- Beforeセキュリティを底上げし懸念を払拭する必要があった
- After管理画面を見るだけで情報が把握できるようになった