CASE STUDIES
導入事例
導入事例:高知県教育委員会
今、教育機関にも求められる、
大企業並みの高度なセキュリティ。
高知県高知市に事務局を置く高知県教育委員会は、県立学校に関するあらゆることに対応しています。特に、学校関連の施設におけるネットワークの統合や、校務支援システムの県と市町村との統一化などを全国に先がけて推進するなど、ICT対応にも積極的です。

高知県教育委員会
- 概要
- 教員数約3,000名(※2024年4月現在)
高知県教育委員会は、地域の学校教育や文化、スポーツといった社会教育全般を管理・運営しています。学校運営方針の策定や教育環境の整備、地域の文化活動やスポーツ振興を通じ、地域社会の発展に貢献しています。
- 対象エンドポイント数
- 約6,200台
- 導入製品・サービス
- Cybereason EDR/Cybereason NGAV/Cybereason MDR
多発する教育機関を狙ったランサムウェア被害。対策できる術とは
高知県教育委員会 事務局 教育政策課 情報政策担当チーフ
武市 正人 氏
高知県教育委員会事務局 教育政策課では、教育振興基本計画や広報、情報教育の推進など幅広い業務を行っています。県教育委員会と学校を含めたICT関係にも対応しており、ネットワークインフラと校務支援システムの企画や運用、サポート、またGIGAスクール構想に対応してすべてのユーザーに割り当てているGoogleアカウントの管理、そしてICTを活用した学習の取り組み推進を担当しています。
教育政策課のICT担当は6名で、そのうち5名はセキュリティも担当しています。そのチーフである武市氏は、特にマルウェア対策に不安があったと話します。「マルウェアによる攻撃手法は大きく変化していて、特に近年はランサムウェアの深刻な被害が多く発生しています。マルウェア対策はもはや『導入するかどうか』ではなく『いつ導入するか』という状況であると考えていました」(武市氏)
ISMAP準拠、振る舞いを検知し、即座に対応可能なEDRを選定
最新の状況に対応したセキュリティ対策を考えていく中で、EDRが有力な選択肢として浮上し、選定に入りました。そして、いくつかの候補からサイバーリーズンを選びました。MDRを提供していることが最大の理由でした」と武市氏は当時を振り返ります。また、ISMAP準拠製品であることも理由の一つです。政府のセキュリティ基準を満たした信頼できるサービスであることを証明していますのでより公平な評価ができると考えました。
サイバーリーズンの導入で運用負荷をかけずにセキュリティ強化
指導主事
小黒 拓 氏
高知県教育委員会では、サイバーリーズンの「Cybereason EDR」「Cybereason NGAV」、そして「Cybereason MDR」の導入を決定しました。稟議を通すために、現在流行しているランサムウェア対策にEDRが有効な一手になると説明して理解を得たといいます。EDRとNGAVのセンサーの導入は、従来からクライアントにセキュリティアップデートなどの配信をActive Directorで行っており、同じ仕組みで導入することができたため、負担に感じることはなかったといいます。
運用は基本的に委託事業者が行っており、アラートが発出されたときには双方が確認して対処を決めている状況だといいます。「基本的に重要度の低いアラートは委託事業者に任せています。幸い隔離が必要なアラートはまだありません。今後は重要度が高いアラートを想定し、EDRによる自動隔離も検討したい。」と、同課の指導主事である小黒氏は話しました。
現在のところ特に大きな問題は発生しておらず、運用負荷も以前とほぼ変わらないとしています。「以前のEPP(ウイルス対策ソフト)は、手動による定期スキャンの実施を職員に促すことやスキャンにおける問い合わせなどの対応がありましたが、EPPからNGAVに入れ替えることで、その部分の負担は確実に減っています。」と武市氏。また、サイバーリーズンの導入前は学校から年に数件、怪しい挙動の報告があったといいますが、導入後はそれもなくなりました。
今後はリテラシー教育にも注力しさらなるセキュリティ強化へ
「何が起きているか」を直感的に可視化できる
管理コンソール画面
「外部の方々に対して『国のガイドラインに示されている最新の政策を実施しています』と説明できることで、私たちの心理的な負担も下がっています」と武市氏。今後については、サイバーリーズンを導入したことでセキュリティのレベルを上げることはできましたが、今後は人へのセキュリティやリテラシーの教育にも注力していく必要があると武市氏は答えました。
Reason Why
- MDRにより運用の負荷の削減と強固なセキュリティを実現
- EDR、MDRが政府が定めるセキュリティ評価制度『ISMAP』に登録
- EDRを導入していることを外部に説明できる安心感
Q&A
導入したことで業務に影響はありましたか?
EDRとMDRで監視を行い、アラートをトリガーとして、外部委託業者が対応することで負荷はかかっていません。EPPのスキャンが不要になったことも 良い影響でした。
ほかにどのような製品と比較検討を行いましたか?
他にも製品は検討しましたが、EDRとMDRをセットで提供していることが決め手となり、サイバーリーズンを選びました。
今後のセキュリティ対策強化の方針を教えてください。
今後はセキュリティの運用における人的ミスの防止や、職員のリテラシー向上のために教育を強化していきたいです。
課題と導入の効果
- Beforeマルウェア感染、特にランサムウェアに懸念があった
- AfterEPPをNGAVに置き換え、EDRを導入したことで強固な対策を実現できた
- Before対外的に高いセキュリティを説明できる必要があった
- After対外的に高度なセキュリティ対策を構築したと説明できるようになった
- Before学校からの直接インターネット接続に伴うセキュリティリスクを低減させる対策が求められた
- Afterインターネットからの脅威への強固な対策を実現できた。