CISOとは?

CISOはChief Information Security Officerの略で、最高情報セキュリティ責任者と呼ばれます。

役割としては、組織における情報セキュリティを統括する責任者として、セキュリティチームだけではなく、経営層や様々な部署と協力して、サイバー脅威からデータやシステムを保護するためにセキュリティ対策を推進します。

現在、大半の組織がインターネットを利用していて、それと同時にセキュリティリスクが高まっています。不正アクセスや情報漏洩が起きると、事業に大きな影響を与えるだけでなく、信頼を失う可能性があります。企業の経営層と協力して、情報セキュリティを向上させ、企業のビジネスを継続的に支えるCISOの役割が重要になっています。

CISOと似た役職にCIOがあります。CISOが情報セキュリティーの最高責任者であるのに対し、CIOはセキュリティを含む情報システム全般の最高責任者です。しかしながら、近年、サイバー脅威が巧妙化し、リスクが高まっていることから、情報セキュリティ対策に対してより専門性を持った責任者としてCISOを配置する組織が増えています。

「CISOとは?」〜サイバーセキュリティ入門者向けトレーニング動画〜

このブログの内容を動画でもご覧いただけます。CISO(Chief Information Security Officer)について約3分で分かりやすく解説しています。

CISOの業務内容とは?

CISOの役割は組織によって異なりますが、一般的な業務内容を紹介します。

まずリスク管理は組織が抱えている情報セキュリティのリスクの洗い出しを行い、特定したリスクを評価します。リスクの影響度に応じて対策を計画し、実施します。

次に、CISOは組織全体の情報セキュリティ戦略を主導し、ガイドラインを策定します。企業の経営戦略に基づいて、データを保護するための目標、情報セキュリティ対策の実施計画、評価方法を策定します。

そして、セキュリティ対策を策定した後は、対策の進行状況やセキュリティインシデントの発生有無、直面している課題などの指標をもとにセキュリティの状況を把握し、改善策を検討します。この指標を経営層に報告することで、組織のセキュリティを向上させることができます。

万が一、セキュリティインシデントが発生した際に、迅速な対応を指揮します。インシデントの調査、復旧措置、そして将来のインシデント防止策の改善を行います。

CISOは従業員に対してセキュリティ教育を実施します。従業員一人ひとりがセキュリティの重要性と対策を理解し、その意識が向上することで、組織全体のセキュリティレベルが向上します。

近年のサイバー脅威は組織の経営を大きく揺るがすリスクとして認識が広まっています。情報セキュリティ対策は、組織にとって、情報漏洩や顧客情報の流出を防ぐだけでなく、組織の価値を守るためにも必要不可欠です。CISOは、情報セキュリティの専門家であり、組織のデータを保護し、サイバーセキュリティリスクに対応する重要な役割を果たしています。セキュリティ対策の強化や従業員に対するセキュリティ意識の向上など、幅広い業務に従事します。

サイバーリーズンが検知したサイバー攻撃の最新情報 〜2023年1月から4月に多く検知されたMalOpは?〜

サイバーリーズンのグローバルSOC(GSOC)は、主に米国、APAC、EMEAの3拠点にSOCを構え、グローバル規模で世界中の脅威を検知・分析することを目的とした組織であり、24時間×365日体制で世界中のサイバーリーズン製品から上がってくるMalOp(Malicious Operations)の検知・分析に当たっています。

本資料では、2023年1月から4月にかけて世界中で検知されたMalOpの内容を紹介するとともに、サイバーリーズン合同会社 CISO(Chief Information Security Officer) 本城 信輔による、2023年1月から4月におけるサイバー攻撃の傾向分析と考察をご紹介します。

ご自身が所属する組織におけるサイバーセキュリティ対策の検討にお役立てください。
https://www.cybereason.co.jp/product-documents/survey-report/10894/